Are you happy?


by lucky-ukky

旧友 それぞれの道

素敵なうつわの本を見つけた。
写真のセンスが良く、読み応えもある。
なんと、著者が友人だった。
うつわの店も開いているという。

毎日、会社の隣の席で一緒に仕事をしていた。
よく遊んだ。
終電がなくなって、いっしょに渋谷から2時間かけて歩いて帰ったこともあった。
楽しくて、いっしょによく笑っていた。
何がおかしいのか分からなくなっちゃうくらいよく笑った。

音信不通になって10数年。
離れていたけど、同じような趣味を持っていたことが嬉しかった。
散々迷った末に、HPにあったショップ兼自宅に電話をした。

緊張で心臓をバクバクさせながら名乗ると
「え?あ!ああ、お久しぶりです。」
と紛れもなく懐かしい彼女の声。

本のこと。
彼女の新しい本が、さらに数冊進行中であること。
ショップのこと。
私も器が好きで、陶芸も習っていること。
ブログや陶芸の先生のHPつくりをしていること。
会社を辞めて自宅でちょこちょことした仕事をしていること。

10分くらいだろうか。いろいろと話した。
でも、何だろう?
彼女は終始、「です・ます」調の丁寧で落ち着いた受け答え。
あれ?ちょっと、よそよそしい?

もちろん、お客様が見えているといけないと思って、最初に確認した。
「今日は、ショップのオープンデーではないので、大丈夫です。」

ふむ…

話の中で彼女がポツリと言った
「それだけ時間が経ってしまった、というか…」
のひと言がボディブローのように効いてきた。

「いつでもショップの方にもいらしてください。オープンデーじゃなくても、事前にご連絡をいただければ開けますから。」
「うん、ありがと。いつか、そちらの方に行くことがあったらおじゃまします。」

電話をかける前はヒートアップしてパンパンに膨らんでいたのに、すっかり萎んで電話を切った。

彼女も緊張していたのだろうか?
突然の電話で驚いたとは思うが、たぶん違う。
私が昔の呼び名で読んでも、彼女は私を呼ばなかった。
彼女は、私の連絡先を聞かなかった。
「それだけ時間が経ってしまった」ということなのだろう。

ショップに行ってみようと思っていたけど、やめた。
縁があったら、きっとどこかでまた会える。
そう思うことにした。



同じ日の夜、やはり同じ会社にいた先輩が、久しぶりに高知から上京して来るというので、友人を集めて大いに楽しんだ。
皆、既にその会社を辞めて、それぞれの道を歩んでいる。

ここには、変わらない笑顔、懐かしい笑顔があった。
寂しかった心が、暖まった。
ありがと、みんな。
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by lucky-ukky | 2005-06-15 17:47 | THINK/思うこと